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2月82012

宙吹きガラス作家の小島誠氏の工房を訪問しました。

小島さんのガラス工房

昨日の底冷えの寒さも、少しはやわらいだ中、群馬県の磯部温泉に向かいました。宙吹きガラス作家の小島誠氏の工房を訪問です。前回は12月末で、その前が11月末、今回が3回目になります。高崎から信越本線を乗り継ぎ、約20分あまり。左手には、妙義山。右の奥には浅間山を望める温泉地。駅から10分弱の温泉街の奥に、小島さんのガラス工房はあります。磯部温泉は、温泉マークの発祥の地だそうで…。

小島さんはこの地で30年余りの製作活動をされており、硝子の炉は一年中、火を絶やさずにいらっしゃいます。3回目の今回は、宙吹きの被せガラスの製作工程を見せて貰う為の訪問です。小島さん自身は、硝子(クリスタル)のクリアーの透明さに魅せられ、その作品は透明(クリアー)のクリスタルがほとんどです。ワイングラス、ロックグラスなどや、置物などを手掛けていらっしゃいますが、切子やほかの作家さんから依頼されて、色被せのクリスタルの素材を宙吹きで作られている珍しく、貴重なガラス作家さんです。クリスタルガラスを使っての製作は見たことがありましたが、色被せの製作を見るのは初めてで楽しみです。

炉の温度は約1100°余り、真っ赤に燃え盛っています。

炉の温度は約1100°余り、真っ赤に燃え盛っています。ガラスのタネを炉心のルツボから取り出し、器用に吹きながら形を整え、それに更に、色ガラスを繋ぎ併せてクリアーのクリスタルの上に被せて行く作業を見せて頂きました。言葉で書くと簡単ですが、気泡が入らない様に細心の注意を払い、熱で柔らかくしたクリスタルを少しづづ整形しながら、大きさと厚みを整えて行きます。約1時間強で色被せのロックグラスの原型が出来上がりますが、炉の側で作業する小島さんは汗びっしょりでした。これから、約1日ほど徐冷をしてロックグラスの素材の完成です。何度も何度も、硝子を温めて柔らかくし、少しづつ少しづつ形成していく作業は根気のいる仕事で、感心することしきりでした。

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